四月の雑記、四月記

このところ(決してヒマではないのだが)徒然なる日々を送り長文を書くほどのネタ&モチベーションが上がらずの状態が続いている。X(旧Twitter)やMastodonなどの短文投稿SNSに残す程度なら何とか、という状態なのだが、そのSNSは自粛中。そこで、4月の身の回りの出来事を綴った短文をかき集めて1つのエントリにでっち上げてみた。

 

海軍道路の桜並木

どこにも行かず無為に過ごすのも忍びないので今年の桜は海軍道路と引地川沿いの桜並木を見てきた。特に海軍道路の桜並木は道路の拡幅や2027年開催される国際園芸博覧会などの整備のため一旦伐採して植え直すことが決まっていると聞き、現在の姿の桜並木は今年が見納めになりそうだったので是非とも見ておこうと思い立った。

さて、桜も満開になり実際に見てきた桜並木だが、すでに朽ちて伐採されていた木もかなり多く、整然と並んだ桜のトンネルのような光景をイメージしていた自分はちょっと肩透かしを喰らってしまった。おまけに海軍道路は予想以上に交通量の多い幹線道路で、車の流れも絶えることなく写真を撮るのも一苦労…まあ桜並木が歯抜け状態のまま放置されているのはどうせ皆伐するのだから植え直すなら道路の整備の後にしようとの思惑だろう。でも在りし日の桜並木はさぞ綺麗だったのだろうなあ…と忍ばれる程度には生き残っていた桜の木々は立派だった。

タヌキもいるらしい

果たして海軍道路の桜並木は元の姿を取り戻すことができるのだろうか。

 

源流歩き

小さい頃から川を見たらその川がどこから流れてくるのか気になり、遡って探検するのが好きだった。近隣を流れる引地川や和泉川の源流を確かめに行こうというのも自分にとっては自然な流れ(川だけに)で、それぞれ別の日にだが両河川の水源を確かめに行ってみた。

 

引地川の桜と源流

相模湾・江の島を望む湘南海岸公園に流れ着く引地川の源流は大和市にあり、水源周辺は公園「泉の森」として整備されている。この泉の森と隣接する「ふれあいの森」は小田急・相鉄大和駅からわずか徒歩数分の距離にあるのだが、引地川の桜並木を見た日についでだったのでそこからそのまま源流まで歩いて遡ってみた。

「千本桜」とも呼ばれる引地川の桜並木

前述の通り引地川の源流域は大和駅のすぐ近くで、その敷地は北から順に国道246号、東名高速道路相鉄本線など錚々たる幹線道路や鉄道に分断されており、車や鉄道の通過音で騒々しい。おまけに厚木基地にも隣接しているため頻繁に航空機の発着もあり、そのたびに凄まじい轟音が鳴り響くーー。

そんな静寂とは無縁の過酷な環境にありながら引地川の源流域は特別緑地保全地区として奇跡的に保護されており、音さえ気にならなければ貴重な里山の自然に癒やされる素晴らしい場所。しかし騒音さえなければ…と悔やまれる美観だった。

写真だけだと静かな水辺にしか見えない引地川源流
和泉川源流

境川に合流し、引地川と同じく最終的には江の島前の片瀬海岸に流れ着く和泉川の源流は横浜市瀬谷区の「瀬谷市民の森」の奥にある。水源の周囲は横浜市でも有数の広大な緑地帯になっていて、中原街道を除けば幹線道路も少ないので泉の森に比べれば比較的静かな環境。また、横浜市内に点在する「市民の森」は谷戸地など急勾配の地形になっていることが多いのだが、瀬谷市民の森周辺は比較的傾斜が緩やかでのんびりした平地林歩きを楽しめた。

瀬谷市民の森の和泉川水源

和泉川は正確には源流域で三俣に分かれており、瀬谷市民の森の水源はそのうちの一つになる。もう一つは聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院のそばの谷戸地にあり、すぐ上が車道になっていて、こちらはちょっと静穏とは言い難い場所にあった。残り一つは旧上瀬谷通信施設内にあるらしく、途中までしかたどることができなかった。

聖マリ病院近くの水源

和泉川源流の一つがあると思われる立入禁止の旧上瀬谷通信施設。工事が始まっている模様

また、周辺にはもう1本、相沢川という同じく境川に合流する川があるのだが、源流は和泉川水源の一つと同じく旧上瀬谷通信施設の敷地内にあるらしく、現在は立入禁止区域になっている。これは前述の国際園芸博覧会開催後に状況が変わり整備されて水源域を見学できるようになるのかな…と思ったのだが、どうやら現実はそう甘くはないようだ。

27年の国際園芸博覧会開催地 横浜・上瀬谷通信施設跡地 市が相沢川に暗渠計画 生態系破壊を懸念:東京新聞 TOKYO Web

www.tokyo-np.co.jp

ゆめが丘駅前にも大型ショッピングモールが完成間近だし、ようやくというか、ついにというか、長らく「横浜のチベット」とも揶揄され、都市化から取り残されたゆえに豊かな自然環境が保たれていた瀬谷区泉区にも開発の波が押し寄せてきているようだ。

瀬谷市民の森にはオオタカもいた。喧嘩中?

 

クラユカバ/クラメルカガリ

Flash時代から好きだった自主制作アニメ監督の塚原重義氏が初挑戦した長編アニメ映画「クラユカバ」を観た。2021年に限定公開されたパイロット版も観てて個人的にはずっと楽しみにしていたのだが、ようやく完成・公開まで漕ぎ着けたか…と安堵。しかも2作目となる「クラメルカガリ」と同時公開(2本立てではなくあくまで別作品)とのことだったので、こちらも同じく観ることにした。

劇場長編アニメーション映画「クラユカバ」「クラメルカガリ」公式サイト

www.kurayukaba.jp

それぞれ1時間程度の尺なんだけど、両作品ともに設定は濃密でセリフ回しも活弁のように丁々発止で情報密度は高い。だがストーリーも軽快に進むため鑑賞後はそれぞれ2時間くらいの作品を観たような感覚になった(新手の倍速視聴か?)。『端ノ向フ』、『ウシガエル』、『山樫』などの世界観を共有する過去作品の要素(というか一部のキャラはゲスト出演もする)もてんこ盛りで、ファンにはたまらない展開なのだが、逆に情報量の多さも相まって初見さんは完全に置いてけぼりになってるだろうな…という余計な心配もしてしまった。実際、劇場の客席はまばらだがいかにも濃ゆそうな観客ばかりという(狙い通りの?)客層になっていた。

ストーリー面の感想としては、それぞれ1エピソードとしてちゃんと完結していて悪くはないのだけど、謎は色々と残ったままだし、御多福と福面党は黒幕に貸しがあるはずで、終盤手を貸してくれていい奴キャラになる的展開を予想していたのだが途中退場のまま終わってしまったり、後半協力関係に入るのかと期待していたカガリの線とシイナの線に結局あまり絡みがなくそれぞれ独立したまま話が終わってしまったり、やや消化不良気味なところも残った(尺の都合もあったのかも知れない)。

あと、個人的には佐倉綾音演じるカガリが良かった。佐倉綾音の演じるキャラは暴力ヒロインとかイキった後輩とか、自分の地雷を踏み抜くタイプが多くて(声優に罪はないが)苦手意識があったのだけど、カガリの他人に媚びないが引っ張り回すこともしない、自分の好きな仕事に直向きで我が道を行くところはとても魅力的だった。佐倉綾音の演じたキャラで始めて好感を持てたも知れない(笑


自分との約束のこと

健康診断の結果が届き、2年前は要治療・要再検査となっていた血糖・脂質・肝機能が軒並み綺麗にオールA判定に戻り"完全勝利"となった。ただ、体重と腹囲、BMIはまだ目標を下回っていないので引き続きダイエットは続けるつもり。最近は余計なカロリー源になりそうな食物を減らしたり、よりローカロリーな食材に代替するのが楽しみにすらなってきている。

ダイエットは順調なのだが、個人開発や資格試験の方は今ひとつの状況。先日、かつて職業訓練時代に課題として出されたものの、当時はスキルが全く足りておらず投げ出してしまった作りかけのJava製ゲームを完成させてみた。技術的には今からすればさほど難しくないプログラムだったのだが、あれこれ考慮すべきことが次から次へと思い浮かんでその対処が大変だった。一つのものを最後まで作り切るには知識やスキルだけでなく、忍耐というか根性というか一種の「粘り強さ」みたいなものも必要…ということを今さら身に沁みて理解した今日このごろ。

また、色々と長期目標を立ててはみたものの、自分にとってはあまりに高い頂に「無理無理!」のパニック状態になってしまい、打ちひしがれてしばらく何もできない時期に陥ってしまった。思い悩んで春の情報処理技術者試験は受験を見送ることにした。
そして悩んだ末「長期目標は立てたら一旦忘れる」というのが精神衛生上重要なのだと悟るに至った。千里の道も一歩から。とりあえず一日一日の小さな目標達成に集中しようと思った。

 

生活保護世帯から東大で博士号を取るまで①|R. Shimada

note.com

これ最後まで一気に読んで打ちひしがれてしまった。著者としては本意ではないだろうが、自分まだまだ覚悟が足りてない…と恥ずかしくなってしまった。

頑張らなきゃ。チャンスが来たときに逃してしまわないように。そして最後に後悔しないように。